看護師の残業の現状を知ろう!
看護師の仕事は体力と神経を必要とする非常にハードな仕事です。このサイトを訪れた皆さんは、それを身をもって感じているのではないでしょうか。人の命に向き合う仕事ですから、他の仕事のように状況が変わったからといって翌日に回すわけにはいきません。即対応する必要があるため、残業も日々日々発生しているという方も多いでしょう。
患者の容態は毎日変わるものですし、命に関わる仕事ですから、病棟勤務で働いていれば全く残業なしというのは難しい職場もあるかもしれません。しかし、毎日のように何時間も残業をしていたら、体も壊してしまいますし精神的疲労も大きくなってしまいます。特に子育てをしながら看護師として働こうという方は、育児の時間もしっかり確保したいところです。
ただ、勤務先や働き方によっては残業なしで働くことだって十分可能だということを知っておいてください。看護師にもそれぞれ事情があり、家庭など守るべきものがあるわけですから、残業なし・残業少ない職場へ転職を考えることは、看護師を長く続けるためにも大切なことだと思います。
残業なし・残業少ない職場へ効率的に転職を決めるためには、看護師の残業の現状について知っておくことが重要です。看護師の残業の現状を知って、自分がどのような状況に置かれているのかを把握したうえで、生活スタイルにマッチした職場を見つけていきましょう。
看護師の残業時間はトップクラス。
看護師の一ヶ月の平均残業時間は23.4時間と日本看護協会の調べではなっています。ただしこれは、老人ホームやクリニックなど、そもそも残業が発生しない職場で働く看護師も含めた数字です。つまり、実態としての平均残業時間は少なくともこれを上回るといえます。一般的な職業の月の平均残業時間が9時間ですから、いかに看護師の残業が多いかがわかります。
また、平均ということは、当然23.4時間より多く残業している看護師もいるわけです。全体の8割程の看護師が残業をしているのですが、全体の2割は月に30時間の残業をしています。さらにその中には60時間以上の残業をしている看護師が約4%いるので、過労死の危険性を危惧されてもいたしかたありません。
年齢別の残業時間を見ると、やはり多いのは20代の若い看護師です。経験が浅く、熟練看護師より時間がかかってしまうのはわかります。しかし、もはやそれだけが理由とはいえないほど、残業が慢性化しているというのが看護師の残業の現状です。
サービス残業は身を滅ぼす!
残って仕事をしたけど勤務時間としては処理されていない、いわゆる“サービス残業”というものも看護師の中でも常態化しています。
サービス残業が起きている理由としては、労働基準法で定められている上限勤務時間を超えないように病院側が処理をしようとしているのがあります。また、“残業代を払いたくない”という病院から無言の圧力をかけられ、それにしかたなく従っている看護師も多くいます。これは経営状態を重視する大きな病院に比較的多くみられるケースです。
一番厄介なのは、なんとなく“帰りずらい雰囲気”が出ている職場に勤めてしまっている場合です。「周りが仕事をしていると、定時にはあがりにくい」「すぐ帰ると、あとで上司や同僚からなんか言われそう…」など、調和を重んじる実に日本人的な理由です。
実際に仕事が忙しければ、多少残業をして手伝ったりすることが必要な場合もあるでしょう。しかし、だからといってサービス残業をさせていいはずがありません。不必要な残業が発生する職場は、看護スキルやモチベーションの低下につながります。自身の看護師としてのキャリアやプライベートを大切にするためにも、残業を少なくするような働き方をさせている職場を選ぶべきです。
看護師転職サイトで「残業なし・残業少なめ」求人を探す!
最近は世の中全体として残業を減らそうとする動きがあり、病院などでも残業時間をしっかり管理しているところも増えています。ですので、残業なし・残業少ない職場で看護師として働くことは可能です。求人票などにも「月残業平均○時間」「○○制度」などの記載があったりしますが、難しいのは求人票に残業の実態が正しく反映されているかが定かではないということです。
いくら制度を設けても機能していなければ意味がありませんし、前述のようなサービス残業の時間については求人票ではわかりません。そのような場合は、看護師転職サイトから情報収集することをおすすめします。
看護師転職サイトのエージェントは、求人をする医療機関の職場の雰囲気や退職者数など、求人票にはのっていないような情報を持っています。それらを踏まえたうえで、あなたの希望条件にマッチした残業なし・残業少ない求人案件のみを提案してくれるのです。
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